中東での出稼ぎCAの備忘録✈

自分の常識は世界の常識ではなかったということに気づかされ、常識を破られる日々

Same Same but Different! Part②

さぁ~今回もホットなトピック、Incredible Indiaが続きます。

ところでタイトルの 【Same Same but Diferrent】って聞いたことありますか?アジアを旅行した人には聞きなれたフレーズかも? これ意味、矛盾してますよね笑。「同じ、同じ、でも違うんだ!!」これドインが大好きなフレーズなんです。(ちなみに彼らは同じ言葉を2回繰り返していう特徴があります。かなり徹底的に笑)

何か頼んだ時に、それが無くて代替案をオファーしてくるときとか、本物じゃなくて偽物を売るときとか、まぁいわゆる逃げの口実に近いものがありますね。これあまりにもドインから聞きすぎて、私もたまーについつい口走っちゃうんです。(ラオスでこのフレーズ入りのTシャツまで買っちゃいました…ドイン化進行中w)

 

まぁそんなことはさておき、今回はUS線~アメリカがインドと化した時~をお送りしたいと思います。前回の記事で書いたようにUS線は移民のドインで満々満席でございます。私の初USフライトはダラス。でも機内から見る光景は完全にデリーwww

しかし今回は3,4時間で終わらない。14時間という長丁場。生きて帰れるかは自分次第…ボーディングの時点で私は半分死を覚悟しました…

 

これからUSに行くということで、お客さんのほとんどはUSパスポートホルダー。若者がUSで勉強して成功して…そして親戚中をUSに呼び寄せる、というループが出来上がっているようです。ただ彼らのほとんどは年長者。パスポートはUSでも英語はまったく喋れないんです。だから私、もう驚きません。USパスポートでも英語が話せない人を見ても。
でもパスポートの強さだけは見せつけてきます笑。「Where is the toilet for US citizen?」とか冗談抜きに言ってくるんです。エコノミーゴーバック!と笑顔で対応しますけど笑。

 

US線はとにかく長いので4サービスあります。朝食、スナック、サンドウィッチ、夕食と。果てしないんです。まぁベジorノンベジといつものインド線のようにやっていればいいのですが…US線のようなロンググライトの時にはサンドウィッチサービスの時に一緒にアイスクリームもリクエストでオファーします。

とあるお客さんに「Ice cream?」と聞くと「ベジ?」と度肝を抜く質問が返ってきました。

んーーーと…、まずアイスって乳製品だよね。

「Ahhhh Madam. It contains milk」と説明はしたが、返ってきた答えは「ベジ?」の一点張り。そうベジダリアンの人は肉が中に入っているかどうかにとにかくこだわるのです。
まぁアイスにチキン入ってないし、野菜ではないけど、ベジかノンベジかって言ったら「ベジ」か笑。おばぁちゃんは笑顔でアイスを受け取ってくれました。

 

ながーいながーい戦争という名のフライトを終え、やっとたどり着いた先はアメリカ。こちらとしてはインドを4往復している気分なので、なぜか自分がチキンビリヤーニくさい…。ホテルに着くと死んだように12時間寝て、せめてアメリカにいる感覚を少しでも実感せねばと、ランチはステーキを…束の間の喜び。やっと自分がアメリカにいると気づかされる笑。そしてあっという間に帰りの便のピックアップの時間。いざ戦場へ…

 

これが中東CAのリアルUS線の実情です笑。機内で巻き起こる数々のドラマで、苦労が絶えることはありません。ドインの脅威、恐るべし…。